清閑にたたずむ
鹿野山「朝光寺」
・所在地/加東市畑609
県内にある11件の国宝建造物の一つですが、街中から遠く離れた加東市の山中に、国宝の本堂があることに驚かされる。
伝承によれば、法道仙人により孝徳天皇白雉二年(西記651年)伝えられて頃、開基されたと伝えられてられています。651年、法道仙人が権現山に開基したとされる。
法道仙人は天竺(インド)から紫の雲に乗って日本へやって来たと伝えられる、半ば伝説上の人物である。
法道開基伝承をもつ寺院は兵庫県東部地域に多数あり、当寺もその1つである。当寺の創建の詳しい事情や初期の歴史については、史料が乏しく、あまり明確でない。
・1189年/ もとは近くの根源山に位置していましたが、つくばねの滝近くの現在地 に移転、再建
・1413年/ 本堂再建。京都・三十三間堂の十一面千手千眼観世音菩薩立像のうちの 1躯を本尊(西本尊)として安置する。
・1504年~1520年 / 赤松義村が再興。
・宗派/高野山真言宗。
下の駐車場から山道の参道を上がると、仁王門が見えてきます。
仁王門 (寺の中に悪いものが入りこまないように置かれた門です)
参道から石段を上がると、仁王[におう](金剛力士[こんごうりきし])の像を左右に安置した門が建っている。
右側
左側
正面に本堂
仁王門の柱がかなり虫食いの状態です。
門を潜ぐると前方に
国指定の国宝 (唱和29年3月20日 指定)
朝光寺の本堂
建物の美しさと重厚感そして規模の大きさは堂々たる本堂はさすが国宝。
南方向から正面を見る
東方向から見る
北方向から見る
正面
正面横から
本堂の裏側は規模が大きい上、スペースもあまりないため、全体像が撮れません。
これだけの大規模な本堂を支えるため、床下は多数の太柱。また腐敗を防ぐため床下は高くなっている。
本堂内
格子戸の奥に本尊がありますが、本堂内は入ることが出来ないため(入ろうとすれば入れそうです)、見ることは出来ませんでした。
このような立派な国宝の本堂の他に、国重要文化財、兵庫県重要文化財の建築物等がありますが、訪れる人は少ないようで、我々が2人目でした。もったいない気がしました。
他の建築物等については後日書き込みします。