山間の長閑な田園地帯の一角に鎮座する
「小野の天満神社」
・鎮座地/三田市小野709
鳥居も別々で、2社が並んで鎮座しているのを見るのは初めてです。
向かって左側の本殿
(資料より)
社殿総囲建物の中に2社あるうちの向かって左側である。桁行は約1.6メートルの小さな本殿である。
身舎は内外陣に区切られ、内陣板扉に彩色画がある。外陣正面は引違い格子戸4枚、上部に透彫欄間を入れる。丸柱組物は和様、軒下は二重繁垂木、三方は組高欄脇障子止まりの縁である。
特に目立つのは妻組の二重虹梁大瓶束組の中で使われている雲形肘木で、この組枝法は少ない。また、左右虹梁上の蟇股中左側の「木の葉に毛筆」を添えた彫刻模様も珍しい。建立の時期を知る資料となる棟札や古記録は失われて無いが、室町末の建築様式を残し、当時の特色を知る上で貴重な建物である。
右側の本殿