《ひょうごの巨樹・巨木100選・散策回顧録》
伊賀邸のスジダイから山越えで、次の散策地へ行くつもりが、山道の入り口で、急に砂利や石だらけの上、地面が軟弱で無理と判断し、来た道を戻り、兵庫県内最大の巨木であるヒメコマツが自生する歴史ある寺に行きました。
熊野山「善住寺」(ぜんじょうじ)
・宗 派/高野山真言宗
(資料参考)
善住寺は長保元年(999年)2月、覚増上人が開かれたとされています。覚増上人がこの地方を行脚した時、土地の様子が紀州熊野三山に似ていることから、山号を熊野山、寺号を那智院善住寺と名付ける。
以来、牛馬の祈願と五穀豊穣の信仰を集め、近世に至っては七堂伽藍が建ち並び、近在の末寺十三ヶ寺を有し、香椎神社、熊野権現、十二社神社などをも治めていたと伝わっている。
しかし、元禄14年(1704年)不慮の火災に遭遇し、現今2、3の堂宇を残して消失し、古い記録も灰に化し往時の隆盛は見る由もありません。それでも現在の堂宇は宝暦12年(1763年)4月、真乗法印の代に再建され、立派に法灯を受け継いでいます。
千年以上の歴史を刻んだ秘中の秘仏本尊につき、往古より先哲の戒めにより、50年に1度御開帳を行い、人々の前に姿を現されます。
「ひょうごの巨樹・巨木100選」 NO.54
・兵庫県指定郷土記念物 (平成7年3月3日 指定)
巨木「善住寺のヒメコマツ」 (2020.4.25 撮影)
・所在地/新温泉町熊谷1286
・幹周/3.63m
・樹高/目測 約30m
・推定樹齢/300年
本殿の左手に自生する
地上から約4〜5m辺りから、2本の大枝幹に分かれています。
左横にヒイラギがあります。
地上から約4〜5m辺りから、2本の大枝幹に分かれています。
県内第2位のヒメコマツ は、残念ながら倒木し、根のみが残っています。
兵庫県指定郷土記念物のヒイラギ
最初は葉に棘があります。
徐々に葉は丸くなり、棘がなくなります。
・善住寺を後に、寺の前の狭隘道路の山道を東方向に山越えし、久斗山地区に鎮座する大杉神社の本殿裏に自生するヒノキの散策に出発します。