《ひょうご《の巨樹・巨木100選の回顧録》
100選の中でも、特に会いたい1本。
憧れの大公孫樹は、正面の山頂近くにあった元常瀧寺跡に自生しています。
かなりきつい山登り。気合を入れて行かなければ。。。
登山道の入り口に建つ石碑。
現在の「常瀧寺」
道路より少し高台に建っています。
本殿を左手に見ながら登って行きます。
「ひょうごの巨樹・巨木100選」 NO.16
・「日本巨木100選」にも選ばれている
・イチョウとしては、全国でも3本の指に入る
・イチョウとしては、西日本最大の巨樹
巨樹「常瀧寺跡の大公孫樹」(2011.5.4 撮影)
・幹周/11.14m
・推定樹齢/1000年 (資料によっては、800年や1300年ともいわれている)
苔むすの山道を先が長いのでゆっくり登りました。
杉木立を横目にマイペースで。
かなり上まで登って来ましたが、まだまだ・・・一服です。
土砂崩れで危険ですので、左手の木々の間を回って行きました。
山腹のこの距離はまだまだ大変です。
やっとのことで到着。(所要時間休憩含め約40分)
憧れの樹木と対面出来ました。
また、樹木の左後方が少し平坦な土地がありましたので、そこが寺跡かも知れませんね。
期待した以上で大変感激したので、疲れも吹っ飛びました。
根はまるで数十匹の蛇が絡まっている状態に見えます。
主幹の周りには、ヒコバエの若木も成長しています。
古い大枝幹の多くは損傷しています。
巨大な瘤がたくさん出来ているため、大枝幹も垂れ下がってきています。
このような大枝幹が樹齢1000年以上経ったものでしょう。
垂れ下がる瘤は乳の如く、別名「乳の木さん」と呼ばれている。
垂れ下がった瘤が、地中に根を下ろしているものもあります。
こちらの大枝幹にもたくさん出来ています。
1本の枝にこれだけ付いているのと、巨大さものを見るのは初めてでした。
(赤線の矢印)瘤の下に瘤が・・・どんどん連結しています。
また、(緑線の矢印)瘤から枝葉を出す奇形は珍しい。
さすが、「日本巨木100選」に選ばれるだけの樹木だと納得しました。
また、このイチョウは「大公孫樹」の字が最も相応しいと思い使用しました。
大公孫樹のすぐそばに、次世代を背負う若い巨木も成長していました。
まだ小ぶりの成長過程の瘤ですが、これら100年単位の長い年月をかけて、上記の大公孫樹の瘤のようになることでしょう。
どんどん新しい瘤が芽を出しています。