鬼伝説ゆかりの寺
鎌倉山「清薗寺」(せいおんじ)
「説明板より」
今から1400年前、丹後与謝の大岳(大江山)に鬼たちがおり、人々を襲って苦しめていました。それを憂いた用命天皇(聖徳太子の父親)は第三の皇子麻呂子親王(聖徳太子の異母弟)に征伐するよう命じます。
麻呂子親王を出迎えた村人たちは、『鬼は空を自由に飛び廻り、風を起こし、激しく雨を降らせる妙術変幻自在の力がある』と伝えます。そこで、麻呂子親王は七体の薬師如来像を彫り、神仏に加護を祈願します。鬼たちとの対決は激しい戦いになりますが、薬師如来の不思議な力の加護により、鬼たちを退治することができました。
そこで、麻呂子親王は586年に七体の薬師如来像を祀る7ヶ寺を建立しますが、その1つが清薗寺と伝えられています。
総門
元は朱塗りであったため、赤門という通称が使われています。江戸時代の左甚五郎の作とも伝えられており、尺を使わずに建てられたことで尺なし門とも呼ばれています。
なお、屋根は本来萱葺きでしたが、吹き替えの萱の確保が難しいことから、平成4年に銅版葺きに変更されました。
仁王門
総門を進むと石段があり、その上に緑に囲まれた仁王門があります。1975年に再建されたものですが、中に立つ仁王像は1767年の作です。
仁王門の正面に左甚五郎の作と伝わる「蛙又の彫刻」があります。
蛙又の彫刻
清薗寺石造灯篭
境内から見た仁王門と灯篭
薬師堂から道路を渡ります。
本坊
清薗寺は鬼退治という伝説に興味をそそられるお寺で、一つ一つの建造物に威厳が感じられました。
大杉は次回書き込みます。