吉河山「永天寺」
・所在地/三木市吉川町楠原572
当山は三方を山で囲まれた山寺で、本堂は今現在も茅葺き屋根の本堂を護り、山門には四天王を、門先には慈母観世音菩薩様が見守っています。
縁起
今を去る約690年前、南北朝時代、後醍醐天皇の御代、正中2年(1325)の開創と伝えられている曹洞宗の寺院です。
御開山は太祖瑩山禅師の弟子である明峯素哲禅師(1277〜1350)によって開かれるが、天文15年 (1546) 回禄の災にあい、その後天正7年 (1579) 羽柴秀吉の三木、別所長治攻めに際し、堂塔伽藍を焼かれ寺領まで没収されたといわれています。
以降、約100年間すっかり衰退していたようですが、徳川時代に移りキリシタン禁制とともに寺院が復興されるようになり、当山も寛文5年 (1665) 中興 明鑑龍的禅師によって再興されたのが現在の寺。
その後当山も栄え、一時は修行僧がいた時代もあったようですが寛政8年(1796) 不慮の災害によって全焼し、その後再建されたのが現在の伽藍です。
以来明治の廃仏棄釈にも耐え、戦争の苦難も乗り越え、現在も茅葺屋根の静かなたたずまいの本堂を護りつづけております。
幽門の手前に建つ慈母観世音菩薩
幽門
四天王が立っている
山門
茅葺の本堂
山門を潜ると、右手に建つ、重厚感溢れる立派な
鐘楼
釣鐘
普通の倍の大きさにはびっくり。
また、釣鐘の先端が、土台の足場から約50cmとかなり低い位置にあるのに2度びっくりしました。子供達にも楽につけていいと思います。
広い境内は、落ち葉も無く綺麗に清掃され、気持ちが落ち落ち着きました。