光明寺の帰りに立ち寄った
太宋山「欣勝寺」(きんしょうじ)
・所在地/三田市桑原866
(欣勝寺の概要)
天緑年間(970〜973年)に清和天皇より分かれた源義仲の開基を伝える真言宗の道場で、桑原山 欣勝寺と称された古刹でした。
その後、安貞2年(1228年) 曹洞宗の開祖道元禅師が、28才の時、宋の留学から戻り、保養のため有馬温泉に入湯した際に、桑原の地に立ち寄りました。この寺の山が、宋の不老山に似ていることから、太宋山「欣勝寺」と命名し、曹洞宗に改宗されました。
また、弘治2年(1556年)に済用禅師が、この寺に隠居し暮らしていた時に、雷の子供が、境内にある井戸に転落し、禅師の教えに感銘した雷の子供は、この地が雷による災難を受けないように守るとの誓いを立てて、天に帰って行ったという話がみられ、「くわばら、くわばら、ここは桑原欣勝寺」と唱えると、雷が落ちないと言われています。
現在でも毎年多くの人々が、雷難降伏、悪魔退散の御祈祷を受けに来られたり、雷難除けのお礼、お守りを買い求めに来らるそうです。
山門
安永5年(1776年)に建立。
山号額
雷井戸
山門をくぐった左手にあります。
「まんが昔ばなし」で、昭和55年に「くわばらの起こり」という題で放送されました。