蓮花寺から南に下った田園地帯の一角に建つ
祝融山「慈眼寺 」(じげんじ)
大化4年(648)に法道仙人の開基と伝えられ、一時荒廃したが南北朝時代に播磨の守護、赤松則村(円心)が再興したという縁起をもつお寺で、秋は紅葉の名所として知られています。
紅色や黄色に色付いたもみじのトンネルの参道を進みます。
山門の正面に本堂が建っています。
本堂
建物はさほど大きくありませんが、軒が長く、重厚感があります。
変わった瓦が載っています。
今では珍しい茅葺の庫裡
茅葺の屋根も綺麗に整備、維持されている。
鐘楼
・兵庫県指定重要文化財 (昭和36・1961年3月23日 指定)
梵鐘
この梵鐘は、延慶2年(1309年)の刻銘がある鎌倉時代の古鐘で、全体の姿も美しく、市内有数の名鐘である。
加古川市東神吉にあった佐伯寺という銘があるが、慈眼寺のものになった経緯は分からない。
天正年間の三木合戦のおり、羽柴秀吉の武将有馬法印則頼が寺の裏山に布陣し、陣鐘に使用したと伝えられています。
本堂左手奥にある
明治初年に東京は両国の回向院から、分墓した鼠形の石の台座に墓碑を乗せた鼠小僧次郎吉の墓が祀られている。
墓石の破片を所持していると、賭け事に勝つという縁起から、墓石を欠損する者が多いため、現在は祠の中で保護している。
戒名は読み取れません。
墓石の両端に欠損した跡が見られます。